測量の基礎になっている国土地理院の基準点は、緯度経度、海面からの高さが正確に測定されているようです。
←水準点は、海面からの高さが、測定されています。土地の高さを測量する時に使うようです。
主要な国道に2km毎に設置されているようですが、那覇ではまだ見た事ありません。σ(^^;)
写真の水準点は、沖縄本島内国道58号線の終点、奥区で撮りました。
土地の分筆など、地積測量に使われる基準点は、三角点。見晴らしの良い山頂付近に設置されているようです。測量する土地に近い三角点から、土地の境界点を割り出して、土地の面積や境界線が求められ、周囲との関係(越境の有無)も分かってきます。
でも、最後に確認するのはやはり人の目。境界点の確認は、隣接している各地主さんが「ここで間違いない」と認める署名と印鑑を押して決まります。確定地域と言われます。
測量の制度は高いと思うのですが、公図には未確定の場合境界線が入っていなかったりと、首里ではまだまだ未確定地域が多くあります。
沖縄では戦争で土地の資料が焼けてなくなり、終戦後公民館等に集まり、土地の所有権と境界線を、証人2人を付けて証明し、保存登記がなされたとよく耳にします。
わりと新しい境界線のはずですが、終戦直後故に焼け野原と、米軍施設の関係で代々の土地に戻れなかったりの事情で、他人の土地に家(廃材を利用した小屋等)を建て、登記に至ったような経緯のある場所も多いようで、境界が中々確定へ進まない事もあるようです。