お姉さんとお兄さんが、学校から帰ると、いつも遊んでもらっていました。
私がまだ幼稚園へ通う前の頃の話です。
夏になると5歳の誕生日がきます。
誕生日とは、誰の誕生日でも、お菓子が食べられて、ジュースが飲めて、夜更かしが出来るパーティの日だと思っていた4歳児でした。
そんな私に、5歳の誕生日がやってきました。
欲しい物をひとつ買ってくれると、親からもらったオモチャが、何だったのか忘れましたが、誕生日とは、本人だとプレゼントも、もらえる日だと知りました。
そして、小浜のおばちゃんからも、
「お誕生日おめでとう。大事にしてね。」
と、プレゼントを頂きました。
ディズニーの腕時計でした。
トム&ジェリーが仲良く、ロープの電車ゴッコをしている絵です。緑の文字盤に緑のベルト。
手巻き(ゼンマイ)の腕時計です。
とっても嬉しくて、時間を合わせて腕に巻いてもらい、リューズの巻き方を教えてもらい、自分で回すと秒針が動き始めました。
その晩は、時針、分針、秒針の違いが何となく判る程度の私に、父親から猛特訓を受けました。
子供って飽きっぽいですよね。
でも、目覚まし時計を使って、クイズ形式で一生懸命教えてくれるのと、自分の腕時計ができた慶びと、そして、段々と時計が読めるようになってきた実感で、もっと教えて欲しいとせがんだのでした。
その晩のうちで自信のついた私は、両親にどんな問題を出されても正確に答えられるようになったの...も束の間で、翌朝すっかり忘れてしまっていたのでした。^^;
この思い出の腕時計が、その後どうなったかと言うと...
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写真で見ると結構ガラスのキズが目立ちます。T_T